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日本語教育能力検定試験とは?

更新日:2019/09/13

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日本語教育に関する基礎的知識・能力を測るための試験!

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日本語教育能力検定試験とは、公益財団法人日本国際教育支援協会が実施する『日本語教育に携わる人々に必要とされている日本語に関する基礎的な知識や能力を測るための検定試験』です。
日本語教育能力検定試験では、日本語教育に関する知識が基礎的な水準に達してるか、それらの知識を関連付けて教育の現場で対応する能力が基礎水準に達しているか、が問われます。

ここでは、日本語教育能力検定試験の概要(日程・願書入手方法など)や合格率・難易度などを紹介します。

日本語教育能力検定試験の日程・概要は?

基本、年に1回(10月)実施!

日本語教育能力検定試験は、基本的に年1回(10月)に実施されています。ちなみに、直近の試験日程は2019年10月27日(日)となっています。尚、受験するには願書提出が必要で、提出期間も決められています。これから受験をお考えの方は、提出期間内に手続きを済ませるようにしましょう。
願書提出期間など、日本語教育能力検定試験に関する情報をまとめましたので、参考にしてみてください。
※2019年の出願受付は締切りとなりました。

試験日程 2019年10月27日(日)
※試験時間は、9:00〜16:40
受験地 札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、広島、福岡を予定
※詳しい受験会場については、受験票などでご確認ください。
受験料 10,800円(税込)
合格通知の発送 2019年12月20日(金)を予定
願書提出期間 2019年6月24日(月)〜8月13日(火)までを予定
※当日消印有効
願書 入手方法 全国の主要書店で販売されている受験案内を購入し、手続きを行う。

【主要の都道府県別】受験案内 販売書店数
北海道:5ヶ所
宮城県:3ヶ所
東京都:57ヶ所
神奈川県:22ヶ所
埼玉県:14ヶ所
千葉県:13ヶ所
新潟県:4ヶ所
愛知県:15ヶ所
静岡県:10ヶ所
大阪府:18ヶ所
兵庫県:10ヶ所
京都府:7ヶ所
広島県:6ヶ所
徳島県:3ヶ所
香川県:3ヶ所
福岡県:10ヶ所
沖縄県:3ヶ所
※主な書店名
三省堂書店、ジュンク堂書店、丸善、紀伊国屋書店、凡人社、有隣堂など

各書店の全ての店舗で販売されているとは限りません。詳しくは『日本語教育能力検定試験 願書取り扱い書店』でご確認ください。
試験地 札 幌:札幌科学技術専門学校 大通りキャンパス
仙 台:仙台医療福祉専門学校
東 京:東京大学 駒場Tキャンパス、明治大学 和泉キャンパス、昭和女子大学、武蔵野大学 武蔵野キャンパス
名古屋:名城大学 八事キャンパス、TKP名古屋栄カンファレンスセンター
大 阪:大阪大学 豊中キャンパス、大阪産業大学 中央キャンパス
広 島:広島女学院大学、県立広島大学 広島キャンパス
福 岡:九州産業大学
試験実施団体 日本国際教育支援協会 日本語試験センター

※『2019年度 日本語教育能力検定試験実施要項』を参照

日本語教育能力検定試験に受験資格はあるの?

日本語教育能力検定試験では、特に受験資格はありません。出願手続きを行えば、受験することができます。

日本語教育能力検定試験の出題範囲・構成は?

日本語教育において必要な基礎的な知識・能力【5区分】から出題!

日本語教育能力検定試験は、日本語教育において必要な基礎的な知識・能力が水準であるか、5区分に分けられた範囲から出題されます。
以下で、出題範囲・試験の構成を紹介します。
2019年度日本語教育能力検定試験実施要項』を参照

▽出題範囲

区分 主要項目(※は基礎項目)
社会・文化・地域 世界と日本 (1)諸外国・地域と日本
(2)日本の社会と文化※
異文化接触 (1)異文化適応・調整※
(2)人口の移動(移民・難民政策を含む。)
(3)児童生徒の文化間移動
日本語教育の歴史と現状 (1)日本語教育史※
(2)日本語教育と国語教育
(3)言語政策※
(4)日本語の教育哲学
(5)日本語及び日本語教育に関する試験※
(6)日本語教育事情:世界の各地域,日本の各地域
日本語教員の資質・能力
言語と社会 言語と社会の関係 (1)社会文化能力※
(2)言語接触・言語管理
(3)言語政策※
(4)各国の教育制度・教育事情
(5)社会言語学・言語社会学※
言語使用と社会 (1)言語変種
(2)待遇・敬意表現※
(3)言語・非言語行動※
(4)コミュニケーション学
異文化コミュニケーションと社会 (1)言語・文化相対主義
(2)二言語併用主義(バイリンガリズム(政策))
(3)多文化・多言語主義※
(4)アイデンティティ(自己確認,帰属意識)
言語と心理 言語理解の過程 (1)予測・推測能力
(2)談話理解※
(3)記憶・視点
(4)心理言語学・認知言語学
言語習得・発達 (1)習得過程(第一言語・第二言語)※
(2)中間言語※
(3)二言語併用主義(バイリンガリズム)
(4)ストラテジー(学習方略)※
(5)学習者タイプ
異文化理解と心理 (1)社会的技能・技術(スキル)
(2)異文化受容・適応※
(3)日本語教育・学習の情意的側面
(4)日本語教育と障害者教育
言語と教育 言語教育法・実習 (1)実践的知識・能力※
(2)コースデザイン(教育課程編成),カリキュラム編成※
(3)教授法※
(4)評価法※
(5)教育実技(実習)※
(6)自己点検・授業分析能力※
(7)誤用分析※
(8)教材分析・開発※
(9)教室・言語環境の設定※
(10)目的・対象別日本語教育法※
異文化教育・コミュニケーション教育 (1)異文化間教育・多文化教育※
(2)国際・比較教育
(3)国際理解教育
(4)コミュニケーション教育※
(5)異文化受容訓練
(6)言語間対照※
(7)学習者の権利
言語教育と情報 (1)データ処理
(2)メディア/情報技術活用能力(リテラシー)※
(3)学習支援・促進者(ファシリテータ)の養成
(4)教材開発・選択※
(5)知的所有権問題
(6)教育工学
言語一般 言語の構造一般 (1)言語の類型
(2)世界の諸言語※
(3)一般言語学・日本語学・対照言語学※
(4)理論言語学・応用言語学
日本語の構造 (1)日本語の構造※
(2)音声・音韻体系※
(3)形態・語彙体系※
(4)文法体系※
(5)意味体系※
(6)語用論的規範※
(7)文字と表記※
(8)日本語史
コミュンヶ―ション能力 (1)受容・理解能力※
(2)言語運用能力※
(3)社会文化能力※
(4)対人関係能力※
(5)異文化調整能力※

▽試験の構成

科目 解答時間 配点 測定内容
試験T 90分 100点 原則として,出題範囲の区分ごとの設問により,日本語教育の実践につながる基礎的な知識を測定する。
試験U 30分 40点 試験Iで求められる「基礎的な知識」および試験IIIで求められる「基礎的な問題解決能力」について,音声を媒体とした出題形式で測定する。
試験V 120分 100点 原則として出題範囲の区分横断的な設問により,熟練した日本語教員の有する現場対応能力につながる基礎的な問題解決能力を測定する。

ほとんどの問題はマークシート方式ですが、最後に記述問題があります。

日本語教育能力検定試験の受験者数・合格率は?

受験者数は増加傾向で、合格率もアップしている!

日本語教育能力検定試験の受験者数は、年々増加傾向にあります。また、合格率については25%を超える状況にまで上がっています。
過去5年間の受験者数と合格率をまとめました。
※各試験実施年度別の『日本語教育能力検定試験 結果の概要』を参照

実施年度 全科目受験者(人) 合格者(人) 合格率
平成30年度
(2018年10月実施)
6,841 1,937 28.3%
平成29年度
(2017年10月実施)
5,767 1,463 25.3%
平成28年度
(2016年10月実施)
4,934 1,231 24.9%
平成27年度
(2015年10月実施)
4,754 1,086 22.8%
平成26年度
(2014年10月実施)
4,389 1,027 23.4%
平成25年度
(2013年10月実施)
4,402 1,001 22.7%

平成30年度 日本語教育能力検定試験 結果の概要』を参照

日本語教育能力検定試験の難易度は?

年々点数は取りやすくなっていると推測!

日本語教育能力検定試験結果にて、マーク式・記述式のそれぞれ最高点、最低点、平均点が公表されています。各点数の過去データより、試験難易度について分析をしていきたいと思います。過去5年間のデータを一覧でまとめてみました。
※各試験実施年度別の『日本語教育能力検定試験 結果の概要』を参照。

▽マーク式の最高点・最低点・平均点推移

実施年度 最高点(220点満点) 最低点 平均点
平成30年度(2018年10月実施) 204点 50点 135.4点
平成29年度(2017年10月実施) 196点 52点 133.5点
平成28年度(2016年10月実施) 197点 1点 132.8点
平成27年度(2015年10月実施) 188点 19点 126.7点
平成26年度(2014年10月実施) 189点 28点 130.3点
平成25年度(2013年10月実施) 192点 46点 132.5点

▽記述式の最高点・最低点・平均点推移

実施年度 最高点(240点満点) 最低点 平均点
平成30年度(2018年10月実施) 219点 132点 163.7点
平成29年度(2017年10月実施) 214点 133点 160.8点
平成28年度(2016年10月実施) 213点 131点 161.0点
平成27年度(2015年10月実施) 205点 123点 153.1点
平成26年度(2014年10月実施) 201点 130点 157.6点
平成25年度(2013年10月実施) 210点 130点 159.2点

マーク式の問題については、最高点、最低点ともに年々上昇傾向にあります。一方で記述式の問題については、最高点は上昇傾向にあります。試験の難易度について言い切ることは難しいですが、日本語教育能力検定試験全体として点数は取りやすい、合格しやすくなっているといえるのではないでしょうか。
日本語教育能力検定試験では、何点獲れば試験に合格できる、といった合格基準が公表はされているわけではありません。試験合格を目指すうえで満点を獲ることに越したことはありませんが、最低でも平均点である『マーク式で135点、163点』を確実に獲れる試験勉強は必要でしょう。

日本語教育能力検定試験での合格メリットは?

法務省告示校で働ける!

日本語教育能力検定試験の合格は、法務省告示校(国内の日本語学校)で働くための条件です。 日本語教師の大半が日本語学校へ就職することを踏まえれば、日本語教育能力検定試験に合格することはとても大きなメリットと言えます。

また、海外の日本語学校や、研修生やビジネスマンに教える日本語教師は、それぞれ採用側の条件が異なりますが、日本語教師の基準として告示校と同様の条件を掲げるところもあるので、活躍の場を広げるためにも、やはり日本語教育能力検定試験に合格する利点は大きいです。

客観的に日本語教育の知識を証明できる!

日本語教育能力検定試験は、日本語教育に必要とされる知識があることを客観的に証明できる検定試験です。

日本語教育能力検定試験の合格は、大学の日本語教員養成の副専攻課程修了と同程度のものとすることが望ましいとされているます。日本語教師養成講座は、スクールごとに修了試験などがあったり、大学でも期ごとにテストがあったりしますが、知識の水準を検定する試験は日本語教育能力検定試験だけです。

日本語のエキスパートとしての証明になる!

日本語教育能力検定試験の試験範囲は、日本語力の証明でもあります。日本語の言語学的な構造や、文法などをきちんと学ばないと合格できない試験なので、日本語教育能力検定試験の合格では、い日本語力を証明できます。

試験合格を目指すためのポイントは?

計画的な学習スケジュールを立てて、やり切る!

日本語教育能力検定試験に向けて、過去問・テキストを購入し独学で勉強される方もいらっしゃるでしょう。その場合、大切なポイントは計画的な学習スケジュールを立てることです。
具体的には、1日の勉強時間と勉強する場所を決めることです。その際、普段の生活スタイルの中で無理に計画を組んでしまうと長続きしないと思います。適度に負担での学習スケジュールを立てるとよいでしょう。
計画を立てたら、後は最後までやり切るのみです。

過去問はあまり多く購入しない!

考えられるケースとして、過去問やテキストを複数購入して満足してしまうことです。あまり多く購入しても試験当日までにやり切れるか分かりませんよね。書店などで一度手に取って、問題の解説は分かりやすく書かれているかなどはチェックされるとよいでしょう。また、過去問やテキストに試験までの学習計画目安などが書かれていると、進めやすいでしょう。

確実に試験合格を目指すなら

試験対策講座の受講がおすすめ!

過去問やテキストで試験勉強して合格を目指すのもよいでしょう。しかし、実際には自分自身で進めていくとなると前述でも述べたように、学習スケジュールの組んでやり切るのは簡単なことではないように思います。
コスト面での負担はかかりますが、試験対策講座を開講している学校があります。自分ではなかなか率先して勉強ができない方、試験合格をより確実にしたい方にはおすすめです。
試験対策の一つとして、検討されてみてはいかがでしょうか。

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