こんな人が日本語教師に向いている!

更新日:2023/10/11

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こんな人が日本語教師に向いている!

日本語教師に向いているのはこんな人!

日本語や日本の文化が好き、人と接することが好き、など日本語教師の適性として考えられる要素はいくつかあります。
では実際に日本語教師として働いた経験のある方々から見て、日本語教師に向いている人とはどんな人なのでしょう?
経験者の方に、日本語教師に向いてる人はどんな人なのか聞いてみました!

南島さん

南野さん 2児の母。現在育休中ですが、6年の現場経験があります。
経験者の立場から丁寧に解説します!


コミュニケーション能力が高く、メンタルが強い人!

南島さん

南野さん:
私が働いていた日本語学校は規模が大きく、多い時で4つのクラスを掛け持ちしていましたので、関わる生徒の人数も多く、クラスごとに連携をとる教師も変わるので常に多くの人と接しなければなりませんでした。そのような環境では、他人との関わりに消極的な人よりは、人好きで積極的に関わろうとする人の方が向いている職業だと思います。
そして学生は国籍も年齢も生活環境も様々で、日本人が美徳とするような奥ゆかしさや、物ごとをはっきり言わないような表現では理解してもらえないことが多いので、コミュニケーションの取り方ひとつでも独特の配慮が必要です。

また、日本語が未熟で慣れない日本での生活にストレスを抱えた学生は、様々な問題を抱えていることも多く、時にはクラス内でトラブルになってしまったり、学校以外の場所で思いがけない事件に巻き込まれてしまったということもありました。
私が実際に経験したことでは、男子学生同士が、授業中ちょっとしたことで喧嘩になって、殴り合いまで発展してしまったり、夜の繁華街でトラブルに巻き込まれた学生が警察署から連絡してきたこともありました。
また、クラスで誰と誰が恋仲であると冗談めいた発言をした男子学生に対して、からかわれた女子学生が「自分の国では男女関係のことは神聖なことで、そのような冗談は許されないことだ」と反撃して収まりがつかなくなったこともありました。

そのように突発的に起こるような様々な場面での対応は、どうしたら正解というものはないと思いますが、どのような事態でも冷静さを失わず、状況に応じた判断をして周囲との信頼関係を築けるような、人間性も含めた能力が求められると思います。そのような力は日本語教師になってから訓練できるようなものでもないので、もともとコミュニケーション能力が高く、問題に柔軟に対応しようとする人や、少々のことがあっても動じないようなメンタル面が強い人、解決に向けて前向きに進めるようなバイタリティのある人などは、日本語教師に向いている人だと思います。

H.Rさんイメージ

R.H.さん:
日本や日本語の事をきちんと知っている人、これらが好きで他の国の人に伝えたいと思っている人にはおすすめです。
そのほか、いろいろな文化を背景に持つ学生を相手にしているので、日本人を相手にする教師よりも堂々としてなくちゃいけない部分があります。
「先生だから」といって無条件に話を聞いてくれる生徒ばかりではないので、色々気にしすぎな人には向かないと思いますね。
逆に言うと、自分は自分と割り切って考えることができて、人の評価を細かく気にしない人は日本語教師向きと言えます!

鈴木さんイメージ

鈴木さん:
日本語を学習する人々は、いろいろな理由から日本語を勉強しています。
日本で働いているけれどコミュニケーションを円滑にするために必要であるとか、家族についてきたけど生活するために日本語が使えないと不便だとか、日本語学校に通う学生の大きな理由のひとつ、大学や専門学校へ進学するために日本語の学習が必須であるなど、学習者のひとりひとりに様々な背景があります。
だから、日本語教師を「壇上の賢者ではなく、学習者に寄り添う人」と考えることのできる人は日本語教師に向いていると思います。
また、日本語教師は学ぶことが尽きず、常に変化や刺激があって魅力のある仕事です。変化のある日常を好む人にも向いていると思います。

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まとめ 日本語教師として働く主なフィールドは日本語学校となりますが、日本語学校には様々な国籍・文化を持った、多様な人間が集まります。また、生徒自体も慣れない環境に身を置き、個人のストレスを抱えることもあるでしょう。そうすると、予測できないハプニングやトラブルも起こりやすいものです。
こういった思いがけない出来事に対して柔軟に対応できる能力や、円満に解決するコミュニケーション能力などがあれば、日本語教師としての適性があるといえるかもしれませんね。

教師として細かく気を配れたり気遣うことができるのは大事なスキルですが、一方でいろいろな文化の集まるところなので、細かいことを気にしない強いメンタリティの持ち主もまた、日本語教師に向いていると言えるでしょう。日々変わる環境で、物事に柔軟に適応していくバイタリティも適性の一つです。

そのほかにも、日本の文化が好きでそれを伝えたいという情熱を持っていたり、人とコミュニケーションをとることが好きで人と関わって仕事をしたい人、人の役に立ちたい人なども日本語教師に向いているでしょう。

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