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日本語教師養成講座(文化庁届出受理講座)とは?

更新日:2019/09/11

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日本語教師として必要な知識・スキルを学習するための講座!

日本語養成講座とは、日本語教師として必要な知識・スキルを学習するための講座です。

文化庁から発表されている『日本語教育機関の法務省告示基準第1条第1項第13号に定める日本語教員の要件について』によると、日本語教師養成講座は文化庁に届け出がなされていて「社会・文化・地域」「言語と社会」「言語と心理」「言語と教育」「言語」の5区分にわたり420単位時間以上の研修科目が設定された講座、とされています。日本語教師を目指したい方は、受講を検討されてみてはいかがでしょうか。

ここでは、日本語教師養成講座の学習内容や受講費用、日本語教師養成講座を選ぶ際のチェックすべき項目などを紹介します。日本語教師養成講座を選ぶ際の参考にしてみてください。

日本語教師養成講座の学習内容は?

大きくは『社会・文化・地域』『教育』『言語』の3領域について学ぶ!

日本語教師養成講座では、大きく分けて『社会・文化・地域に関わる領域』『教育に関わる領域』『言語に関わる領域』の3領域について学習していきます。実際の学習カリキュラムは、それぞれで細かく5つに分かれています。
一例をあげると、日本や日本語に関する歴史、言語の構造や音声・発音など言語学に関する知識、日本語の構造や文法など日本語の知識、異文化コミュニケーションなどです。
5つの区分ごとに学習内容を一覧でまとめてみました。

▽学習区分と内容
※文化庁ホームページ『日本語教育のための教員養成について』を参照

区分 内容
社会・文化・地域 世界と日本 歴史/文化/文明/社会/教育/哲学/国際関係など
異文化接触 国際協力/文化交流/留学生政策など
日本語教育の歴史と現状 日本語教育史/言語政策など
言語と社会 言語と社会の関係 ことばと文化/社会言語学など
言語使用と社会 言語変種/ジェンダー差・世代差/地域言語など
異文化コミュニケーションと社会 異文化受容・適応/言語・文化相対主義/自文化(自民族)中心主義/アイデンティティ/多文化主義
言語と心理 言語理解の過程 言語理解/談話理解/予測・推測能力
言語習得・発達 幼児言語/習得過程(第一言語・第二言語)/中間言語/言語喪失/バイリンガリズム
異文化理解と心理 異文化間心理学/社会的スキル/集団主義/教育心理
言語と教育 言語教育法・実習 実践的知識/実践的能力/自己点検能力/カリキュラム/コースデザイン/教室活動/教授法など
異文化教育・コミュニケーション教育 異文化間教育/多文化教育/国際・比較教育/国際理解教育
言語教育と情報 教材開発/教材選択/教育工学/システム工学/統計処理/メディア・リテラシー
言語 言語の構造一般 一般言語学/世界の諸言語/言語の類型/音声的類型など
日本語の構造 日本語の系統/日本語の構造/音韻体系/形態・語彙体系/文法体系
言語研究 理論言語学/応用言語学/情報学/社会言語学/心理言語学
コミュニケーション能力 受容・理解能力/表出能力/言語運用能力/談話構成能力

日本語教師養成講座の受講費用はどのくらい?

52万円〜56万円程度!

日本語教師養成講座の受講費用は、52万円〜56万円程度となっています。日本語教師養成講座を開講している学校の受講料の例をまとめてみました。

▽主な日本語教師養成講座の受講料まとめ
※入学金・教材費は含んでいません

学校名・講座名 受講料
KEC日本語学院
420時間コース
534,000円
千駄ヶ谷日本語教育研究所
420時間総合課程
527,000円
アークアカデミー
420時間総合コース
518,400円
アルファ国際学院
420時間総合講座
540,000円

学習期間はどのくらい?

ほとんどの学校で、6ヶ月〜1年!

日本語教師養成講座の受講期間は、ほとんどの学校で6ヶ月〜1年となっています。各学校で開講スケジュールは異なるため、当然受講期間も変わってきます。
学校別に受講期間をまとめましたので、目安にしてみてください。

▽主な日本語教師養成講座の受講期間まとめ

学校名・講座名 受講期間
KEC日本語学院
420時間コース
6ヶ月〜1年
千駄ヶ谷日本語教育研究所
420時間総合課程
3ヶ月〜1年
アークアカデミー
420時間総合コース
約6ヶ月
アルファ国際学院
420時間総合講座
6〜1年6ヶ月

日本語教師養成講座を選ぶ際のチェック項目は?

文化庁届出受理されているか

『日本語教育機関の法務省告示基準第1条第1項第13号に定める日本語教員の要件について』によると、日本語教師養成講座は文化庁届出受理されている必要があります。
『日本語教師養成講座(420時間)の修了 + 学位(大卒)ルート』で日本語教師を目指そうと考えている方は、受講しようと考えている学校の講座が文化庁届出受理されているかは要チェックですね。
尚、文化庁届出受理されているかは、届出受理番号があるかで判断できます。

例)
KEC日本語学院(H29040727001)
H29は平成29年を意味し、0407は受理日(4月7日)、27は地域番号、001は地域ごとの受付順となっているようです。

※参考までに、いくつか文化庁届出受理されている他の学校も紹介します。
・千駄ヶ谷日本語教育研究所(H29033113001)
・アークアカデミー    (H29033113002)
・アルファ国際学院    (H29042113010)

振替受講・受講中のフォローなどはどうなっているか

学習が進んでいく中で、どうしても仕事や家庭、体調不良により欠席しなければならないこともありますよね。そんな時に、スムーズに振替受講できるかは重要ポイントではないでしょうか。時間を空けずに受講できるのか、振替受講した場合に別途費用がかかるのかなど詳細は確認しておくとよいでしょう。
また、受講中に分からないことがあってもすぐに質問できて回答してもらえる環境は整っているのか、相談窓口などはあるのかなど、学習フォロー面も事前にチェックしておくと安心ですね。

就職サポート体制はどうなっているのか

日本語教師養成講座を受講される方は、日本語教師を目指したい方だと思います。修了後に、就職に関する相談や求人情報の提供、アドバイスなどを受けることができれば、就職までスムーズですよね。どのような就職サポートを受けられるのか、確認しておくとよいでしょう。

日本語教師養成講座を受講すれば、日本語教師になれるの?

告示校で仕事する場合に限り、大学卒業も必須条件です!

告示校(日本国内にある留学生を受け入れられることができる日本語学校)で日本語教師として仕事をするには、日本語教師養成講座を受講しただけではできません。日本語教師になるための方法については『日本語教師には資格が必要なの?』ページの中でも紹介していますので、参考にしてみてください。

日本語教師養成学校(文化庁受理校)はどのくらいあるの?

文化庁に受理された学校を一覧で紹介!

文化庁に受理された学校を一覧でまとめてみました。受講費用と学習期間も掲載しましたので、比較検討する際の参考にしてみてください。

▽日本語教師養成講座 学校一覧
※文化庁『日本語教員養成研修実施機関・団体』を参照。

学校名
(届出受理番号)
受講料・期間 資料請求
アークアカデミー
(H29033113002)
【受講料】
540,000円
別途、30,000円程度(教材費)

【学習期間】
6ヶ月
資料請求
赤門会日本語学校
(H2903313005)
【受講料】
538,164円

【学習期間】
6ヶ月〜2年
資料請求
アルファ国際学院
(H29042113010)
【受講料】
540,000円

【学習期間】
6ヶ月〜18か月
資料請求
千駄ヶ谷日本語教育研究所
(H29033113001)
【受講料】
567,000円

【学習期間】
3ヶ月、6ヶ月、1年
資料請求
東京中央日本語学院
(H29042113011)
【受講料】
通学:
572,400円(入学金込み)
eラーニング:(受理番号:H30060113025)
475,200円

【学習期間】
6ヶ月、1年

※通学・eラーニングコースの両方
資料請求
KEC日本語学院
(H29040727001)
【受講料】
555,600円(入学金込み)

【学習期間】
6ヶ月〜3年
資料請求
ニューヨークアカデミー
(H29042840002)
【受講料】
440,000円
給付金対象者:
352,000円
学生・ママ・グループ入学対象者:
398,000円
【学習期間】
6ヶ月、1年
資料請求
資格の大原
(H29033113004)
【受講料】
通学:
534,600円
通信(理論編WEB)(受理番号:H29040713007):
484,600円

【学習期間】
通学:
11ヶ月
通信:
6か月(配信期間)
資料請求
京進ランゲージアカデミー
(H29041413008)
【受講料】
561,600円
(通常561,600が、先着10名まで10万円割引、入学金込み)

【学習期間】
7.5ヶ月
資料請求
中央出版株式会社
日本東京国際学院
(H30011531023)
【受講料】
577,800円

【学習期間】
6ヶ月
資料請求
ヒューマンアカデミー
新宿校:
(H29070713019)
※各校で異なる
【受講料】
604,800円
(入学金込)

【学習期間】
1年
資料請求
名古屋YWCA
(H29033123002)
【受講料】
595,360円
(入学金・資料代込)

【学習期間】
1年、2年
資料請求
国際生涯学習研究財団
(J国際学院)
(H29070527005)
【受講料】
270,000円(東京・名古屋)
291,600円(大阪)
教材費別

【学習期間】
6ヶ月
資料請求
KCP地球市民日本語学校
(H29040713006)
567,000円

【学習期間】
6ヶ月
※教壇実習時期によって1年まで受講可能。
資料請求
JCLI日本語学校
(H29051913013)
561,700円
(入学金、テキスト代含む)
【学習期間】
6ヶ月
資料請求

上記以外にも日本語教師養成講座を開講している学校はたくさんあります。

IAYインターナショナルアカデミー
(H29040701001)

仙台ランケージスクール
(H29040704001)

SMI言語教育学院
(H29041412002)

新宿日本語学校
(H29080413021)

ECC日本語学院
(H31021413032)

京都民際日本語学校
(H29042126001)

インターカルト
(H29033113003)

・ワシントン外語学院
(H29080443002)

・アカデミー・オブ・ランゲージ・アーツ
(H30020613024)

・日本語学校ジャパン・スクール・オブ・ビジネス
(H30031409002)

・学校法人NIPPON ACADEMY
(H29042110001)

・文化外国語専門学校
(H29052613014)

・東京日本語センター
(H30080113027)

・フジ国際交流センター
(H30083013028)

・北國新聞文化センター
(H29081717001)

・学校法人アジアの風 岡山外語学院
(H29041433001)

・穴吹カレッジキャリアアップスクール福山校
(H30020634002)

・株式会社福岡日本語学校
(H29040740001)

・明生情報ビジネス専門学校
(H29040712001)

・東京JLA外国語学校本校
(H30031412005)

・JCLI日本語学校
(H29051913013)

・東洋言語学院
(H29070513016)

・メロス言語学院
(H29041413009)

・アジア・アフリカ語学院
(H29061613015)

・拓殖大学日本語教育研究所
(H29070513017)

・YAMASA言語文化学院
(H29063023004)

・国際ことば学院外国語専門学校
(H29042822001)

・浜松日本語学院
(H29052622002)

・ホツマインターナショナルスクール
(H29033121001)

・大阪YWCA
(H29042827003)

・国際交流センター
(H29081727009)

・ファースト・スタディ日本語学校(大阪本校)
(H29063027004)

・アジア国際交流奨学財団
(H29113028002)

・FUKUOKAふぁん
(H29113040006)

・学校法人宮田学園 西日本国際教育学院
(H29120140007)

・コウドウインターナショナル
(H29080441002)

・JSLインターナショナルカレッジ
(H29090147003)

・札幌国際日本語学院
(H29042801002)

・筑波学院大学
(H30031408001)

・国際言語文化センター
(H29042847001)

・東京明生日本語学院
(H30061113026)

日本語教師養成講座の学校選びで困ったら?

複数学校での比較検討がおすすめ!

日本語教師養成講座を選ぶ際、どの学校にすればよいか迷われている方もいらっしゃるのではないでしょうか。受講費用だけで決めずに、学習フォローや就職サポート面など細かな点も含めて複数学校でしっかり比較検討されることをおすすめします。資料請求しパンフレットなどもチェックすると、ホームページでは分からない点があるかもしれませんよ。
受講するからには、修了までスムーズに学習を進めていきたいものですね。納得のいく学校選びをしてみてください。

日本語教師養成講座 受講生コメントを紹介!

日本語教師養成講座を受講した方の、実際の体験談を聞いてみました。

南島さん

南野さん 2児の母。現在育休中ですが、6年の現場経験があります。
経験者の立場から丁寧に解説します!


日本語教師養成講座を受けてよかったこと

南野さん

南野さん:
養成講座を受けてよかったことは、繰り返し教案を作ったり模擬授業が体験できたことです。 初級の授業だけで50課もあるので、日本語教師になってからいちから教案作成にとりかかっていたら大変だったと思います。 講座を受講しているときは、課によってはなかなか教案ができず苦しんだこともありましたが、それは他の受講者も同じだったようで、講座の先生に一緒に皆で相談したこともありました。しかし先生には「とにかくやってみること・・・」と言われ、途方に暮れながらも励ましあって取り組んだことは今では良い思い出です。実際教壇に立ってからは授業の教案を作成することははじめの必須の仕事ですから、講座で苦労して教案を作成した経験は、日本語教師の仕事をする上で大変役に立ったと感じています。

実際に日本語教師養成講座で学んだこと

南野さん

南野さん:
講座で学んだ内容は、大きく分けると日本語教師が日本語を教えるために必要な基礎的な理論分野と、教壇に立つうえで必要な実践分野がありました。
まず理論分野で日本語学や音声学、教授法などを講義形式で受講し、理論分野で学んだことを踏まえて、後半では実際の授業の教案を作成したり、模擬授業の実践がありました。

特に印象に残っているのは音声学で学んだアクセントの型です。アクセントを習得するにはまず、一つ一つの単語のアクセントの核がどこにあるのか聞き取れるようにする必要があります。ところが養成講座の学校のある私の生まれ育った地域は、音の高低差を感じにくい平板型アクセントの地域だからか、私を含め受講者のほどんどがアクセントの問題に苦労しました。
講座ではまず受講者一人一人の名前を書いてそれぞれの標準のアクセントを教えてくださったのですが、そこでいつも自分で発音している名前が標準アクセントだと、なんとなく違和感を感じたのが印象に残っています。それから何度も練習することによって、アクセントの聞き分けができるようになりました。

また実践分野で印象に残っている内容は中上級の授業の教案作成です。中上級の授業では学習者に使える日本語の数が増えるので、授業に使える教材は多いのですが、生きた教材が良いと繰り返し言われていて、自分のアイディアを頼りにどんな教材を使うか考えながら教案を作成することは、初級の教案づくりと違ったやり方で印象に残っています。
例えば娯楽施設の実際のパンフレットを使って、その地図の部分を使ってロールプレイをすることにしたり、新聞の社説の文章を段落ごとに切り離して、読解の教材として使ったりというような、身近な教材を使って教案を考えました。これには受講者それぞれのオリジナリティがよく表れていて、自分だったら考えつかないような教案ばかりで面白かったので印象に残っています。そして日本語教師になってからの授業で活かすことができました。

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