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コロナにより、国際的な往来が難しくなっている今、日本語教師の需要はどれくらいあるのでしょうか?日本語教師ナビでは、日本語学習者数をベースに、国内外での需要を分けて考察しました!
1990年から2020年までの30年間の日本語学習者数・日本語教師数の推移を見てみましょう。
日本語学習者の増加により、国内での日本語教師の需要は長らく高い傾向にありました。文化庁の日本語教育実態調査によると、2000年代に入り、国内の日本語学習者の数が大幅に上昇。
2011年に東日本大震災の影響で一旦減少したものの、2019年までは、ほぼ右肩上がりで推移していました。それに伴い、日本語教師の需要も高くなっていたという経緯があります。
しかし、コロナ発生後は、海外からの入国制限が厳しくなり、日本における日本語学習者数は減少。日本語教師の需要が低下する事態となっています。
2022年に入り、回復傾向が見られていますが、日本語教師の需要を取り戻すには、感染状況と入国制限の緩和の動向が鍵を握っているといえるでしょう。
一方、海外の日本語学習者数は、国内の学習者数を大きく超える増加幅となっています。
国際交流基金が調査をはじめた1974年、海外の日本語学習者は7万人でしたが、2018年時点で、385万人にも上ることが分かりました。
また、国内の日本語学習者に対する日本語教師の割合は、16%※ですが、海外は2%※であり、海外の日本語教師の需要が非常に高いことが伺えます。
※いずれも2018年の文化庁、国際交流基金調査結果による
尚、コロナの影響により、日本への入国が難しくなっていることから、現地での日本語学習環境整備が望まれており、海外の日本語教育実施機関は、
・オンラインによる学習
・現地の日本語教師の人数を増強
以上の対策を進めています。
さらに、日系企業の海外進出が進んでおり、現地において、日本に入国予定の従業員の日本語教育を行っている企業もあります。これらのことから、海外は日本語教師の雇用の機会が多く、活躍の場が多岐にわたるといえるでしょう。
出典:
文化庁/平成30年度国内の日本語教育の概要
国際交流基金/海外の日本語教育の現状 2018年度日本語教育機関調査(総括表)
海外の日本語学習者は、東アジアと東南アジアが全体の7割以上を占めます。中国(100万人)、インドネシア(70万人)、韓国(53万人)の順に多く、親日国で知られる台湾は、約2,340万人いる人口のうち、日本語学習者が17万人おり、人口に対する日本語学習者の割合が高いという特徴があります。
また、外国人技能実習生の人数が多かった、ベトナムや中国の他に、ミャンマーやマレーシアなどからの流入も増えてきました。現在、日本語教師の需要は、東アジア・東南アジア全域にあるといえるでしょう。
なお欧米については、日本語学習者数に対しての日本語教師数が多い傾向にあり、特に、現地の高校・大学で日本語教師になる場合は、競争率が高い状況です。
コロナ禍で、日本語教師の求人は不安定な状態が続いていましたが、少しずつ回復の兆しを見せています。短期スパンで需要がある時期としては、例年、日本語教育機関の秋入学・春入学に合わせた期間となります。入学シーズンの1〜3ヶ月前から求人が出回る傾向です。
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長期スパンでの日本語教師の需要としては、まず、国内において議論が続く、日本語教師の国家資格化が挙げられます。国家資格として施行された場合、日本語教師の価値が高まる可能性があることから、国内需要の拡大が見込まれています。
その他では、やはり、東南アジアでの需要が高いことが挙げられるでしょう。日系企業の進出や外国人技能実習生の増加により、東南アジアにおける日本語教師の需要は、コロナ以降も継続して拡大していく様相です。
日本語教師の需要は、コロナの影響により一時停滞したものの、世界的に見ると、依然として需要が高い状況がお分かりいただけたかと思います。
コロナ終息後は、爆発的な需要が見込まれており、日本語教師を目指す方にとって、今が準備期間としての大きなチャンスといえます。
今のうちに、日本語教師になるための情報収集と計画立案をしておきましょう!
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