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シニアが日本語教師を目指す上でのポイントは?注意点も解説!

更新日:2024/04/12

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シニアが日本語教師を目指す上でのポイントは? 
Mikuさん

この記事を書いたのは

Miku
日本語教師養成課程で資格を取得し、日本語の指導歴は7年目。
学生時代はイギリスへの交換留学の経験もあり、卒業後は日本語教師として働きながら、フランスでワーキングホリデー留学と語学留学を経験。
現在はマルタ島在住で主にフリーランスで活動する傍ら、「日本語教師ナビ」のライターを務める。


「60歳を過ぎたんだけど、今から日本語教師を目指せるのかな」
「定年後に日本語教師の仕事を探す上でのポイントは?」

このように悩んでいる方のために、現在フリーランスで日本語教師をしている私が、今までの体験談を踏まえて、シニアが日本語教師を目指す上でのポイント・注意点についてお伝えします。

結論は、60歳以上のシニアでも日本語教師を目指すことは十分可能ですが、「シニアOKの求人に絞る」「選り好みをしないようにする」などのポイントを押さえると、効率よく就職活動を進められるでしょう。

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シニアでも日本語教師を目指せる理由

まずは、定年後のシニアでも日本語教師を目指せる主な理由を3つご紹介します。

参考元 文化庁「令和4年度日本語教育実態調査 国内の日本語教育の概要」

日本語教師不足が深刻になっている現状

地域や学校によって状況は異なりますが、日本語教師は全体的に人手不足が深刻だという現状があります。

文化庁のデータを見ても、2022年度(令和4年度)の国内における日本語学習者の数約21万人に対して、日本語教師の数は約4万人にとどまっています。

このような教師不足は、日本で進んでいる少子高齢化に伴って、労働力が不足していることが関係しています。

また、日本語教師という職業は「激務で残業が多い」「給料が低い」などのネガティブなイメージを抱く人も多く、若い人たちにとってのハードルが高くなっている状況も原因としてあげられています。

60歳以上の日本語教師の需要が増加傾向に

前述したように、日本語教師不足の問題は深刻化していますが、日本語の母語話者が求められる職業なので、外国人を代わりに雇うことが難しく、定年後のシニア世代の需要が増加傾向にあります。

2022年度のデータを見ても、国内の日本語学校ではおよそ3人に1人が60歳以上となっています。

実際に求人ボックスIndeedなどの求人サイトで検索すると、「シニア活躍中」のように書かれた求人を、比較的簡単に見つけることができます。

人生の先輩として学習者から必要とされている

60歳以上の日本語教師は若い教師と年齢に差がある分、豊富な経験や知識があるので、人生の先輩として学習者から頼りにされやすいです。

特に中級レベル以上のクラスでは、将来日本で働きたいと思っている学習者も多く、あえて社会人経験が豊かなシニアの日本語教師を希望するケースもあります。

したがって日本語教師は、定年後でも再就職しやすい仕事の1つとして考えられています。

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【現役教師直伝】シニアが日本語教師の仕事を獲得するためのポイント

以下では、シニアが日本語教師の仕事を獲得する上でのポイントをまとめました。
私の体験談も紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

シニアでも応募できる求人を探す

まず始めに、求人サイトなどでシニアでも応募できる求人を探してみましょう。

具体的には、「年齢不問」「シニア世代歓迎」「定年後の短期勤務OK」などという条件が書かれた求人をピックアップしていきます。
「急募」と記載された求人も狙い目かもしれません。

そのような求人を出している日本語学校は、既存の教師だけでは授業を分担しきれないほど教師不足に悩んでいることが多く、60歳以上の求職者でもすんなりと採用される場合があります。

求人を絞ったら、より多くのチャンスを獲得するためにも、とにかくたくさん応募してみてください。
自作の教材を添付するなど、自分から積極的にアピールすることでプラスの評価に繋がることもあります。

選り好みをしないようにする

就職する語学学校の規模やエリア、給与などを、選り好みしないようにすることも、定年後に日本語教師の仕事を得る上でのポイントとなるでしょう。

日本語教育業界でシニアが必要とされているとはいっても、雇用条件がよく働きやすい日本語学校は求職者が殺到するため、60歳以上のシニアにとっては、どうしてもハードルが高くなってしまいます。

私が以前働いていたタイの日本語学校と、中国のオンライン日本語学校は、20〜30代の教師・スタッフがメインで、シニアと働くことに大きな抵抗を感じている人もいました。

そのため、経験豊富なシニアといえども、年齢で不利になる場合もあることを念頭において、せっかくの仕事のチャンスを無駄にしないようにしてください。

適切な時期に就職活動をする

適切な時期に就職活動をすることも、定年後のシニアが日本語教師を目指す上でのポイントになるでしょう。

例えば、多くの国では9月入学が主流となっているので、日本語教師の需要が高まる8月〜10月あたりは就職しやすい時期となります。

私が今まで教えてきた学習者は、アジア圏出身の方が多いのですが、通っている学校や働いている会社とのスケジュールの兼ね合いで、9月〜10月での渡航を計画しているケースがほとんどでした。

また、現行制度で日本語教師の資格として扱われている日本語教育能力検定試験は、毎年10月頃に行われるため、試験後の11月〜2月あたりは日本語教師の仕事を探す人たちが増え、競争率が高まる傾向にあります。

今まで培ってきた人脈を活かす

シニアの場合、今まで働いてきた会社や地域のコミュニティで培ってきた人脈を活かすこともできるでしょう。

顔が広いシニアの友人に、日本語教師を探している知り合いがいないか聞いてみるのもよさそうです。
そして、求人だけではなく、日本語教師として自分にできることはないか積極的に聞きにいく姿勢も大切かもしれません。

私がタイで働いていた日本語学校の経営者は、当時60代前半のシニアの日本人だったのですが、その方は友人の紹介で日本語学校を経営することになったと話していました。

したがって、今ある人脈をうまく活用できれば、定年後でも日本語教師の仕事をスムーズに見つけられるでしょう。

オンラインで教える

60歳以上のシニアが最速で日本語教師として働ける方法の1つとして、オンラインで教えることがあげられます。

コロナ禍をきっかけにオンライン授業は広く普及し、最近では外国人社員へオンラインの日本語授業を受けさせる企業も増えています。

オンラインで教える方法は、日本語学校から仕事を受注するものと、オンライン学習プラットフォームに登録して「フリーランス」として自由に授業を行うものなどがあります。
フリーランスとして自分で集客をして日本語の授業を提供する場合は、資格が必要ないので、定年後のシニアでも好きな時に始めることができます。

私は日系のプラットフォームに登録しましたが、年齢・資格・学歴などは特に問われませんでした。

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日本語教師を目指すシニアが気をつけるべきこと

以下では、60歳以上のシニアが定年後に日本語教師を目指す上での注意点をまとめました。

海外で働く場合は雇用条件を念入りにチェックする

日本語教師は海外で働ける求人もたくさんありますが、海外で働く場合は、勤務場所・勤務時間・給与などの雇用条件を念入りにチェックしてください。

というのも、海外の日本語学校では、雇用契約書に必要事項が記載されていない、口頭で伝えられたことと実際の条件が違っていたということが起きやすいからです。

実際に私も、タイの語学学校で採用が決定した時は週休2日と伝えられていたのに、いざ仕事を始めてみると週休1日、週によっては休日にイベントなどの手伝いをしなければなりませんでした。

また、その国の就労ビザの条件に年齢制限が設けられていたり、健康診断の証明書が必要だったりするので注意しましょう。
60歳以上だと、健康状態を厳しく審査される可能性があります。

謙虚な姿勢を忘れないようにする

シニアが日本語教師になると、他の教師や上司が年下というケースが多くなるため、謙虚な姿勢があるかを採用試験の段階でチェックされることがあります。

60歳以上のシニアで高い役職に就いていた場合だと、プライドを捨てられず、周囲のアドバイスを素直に受け入れられない方もいます。

そうなると、日本語教師として成長できないどころか、学習者からの評判も悪くなり、定年後にせっかく仕事をもらえたのに、短期間で解雇ということにもなりかねません。

経験豊富な教師のアドバイスを受け入れて、教え方を改善していく柔軟性も求められるでしょう。

面接での自己PRは簡潔に

定年後におけるシニアの就職活動で注意点としてよくあげられるのが、面接で経歴を長く語ってしまうというものです。

60歳以上にもなると、経歴が豊かでアピールできることがたくさんあるかと思いますが、採用試験で長話をしてしまうと大きなマイナスポイントになってしまいます。

面接で自己PRをする場合は、応募する日本語学校で自分の経歴をどのように活かせるのかということを、1〜3分程度にまとめるようにしましょう。

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シニアが日本語教師を目指すきっかけ

最後に、シニアが日本語教師を目指すきっかけを5つご紹介します。

若い頃からの夢だった

60歳以上のシニアが日本語教師を目指すきっかけとしてよく出てくるのが、「若い頃からの夢だった」というものです。

中学・高校・大学などに在籍していた頃に、外国人との交流や海外旅行がきっかけで、日本語教師になる夢を抱いたものの、仕事や結婚、育児などで忙しくなってしまい、後回しにしていたという方は意外と多いです。

定年後、自分のために使える時間ができたため、ずっと夢だった日本語教師を目指そうと、日本語教師養成講座に通うケースは結構あるようです。

ボランティアなどで社会貢献をしたい

日本語教師のボランティアなどをして、今まで関わってきた人たちや困っている人へ貢献したいという60歳以上の方もたくさんいます。

興味のある発展途上国や、自分が実際に駐在員として働いていた国など、働きたい場所がはっきりしている方もいます。

定年後のシニア世代では経済的に余裕のある場合が多いため、無償のボランティアという選択もしやすいかもしれません。

第二の人生として新たな事に挑戦したい

60歳で退職をして自由になったけれど、ずっと家にいるよりは第二の人生として何か新たな事に挑戦したいと、日本語教師を目指すシニアもいます。

日本語教師は学習者から感謝されることも多く、やりがいのある仕事としても知られているので、定年後の生きがいを模索しているシニアの方にはピッタリかもしれません。

高いモチベーションを持って日本語教師として働いていれば、心身ともに健康的な生活を送れるでしょう。

今までのキャリアを活かしたい

もともと小学校や中学校などの教員で、60歳までのキャリアを活かしたいと日本語教師を選択するシニアもたくさんいます。

最近では、日本に来る技能実習生などが増加しているため、元介護職員や看護職員という経験を活かして外国人学習者をサポートできる機会も多いです。

また日本語教師は、常勤・非常勤・オンラインなど、働き方が多様化しているので、定年後のシニアでも自分のキャリアを活かしやすい環境が整っています。

まとめ

今回は、私の体験談を紹介しながら、60歳以上のシニアが日本語教師を目指す上でのポイントや注意点をまとめました。

2024年4月から日本語教師の国家資格化が始まるため、若い世代の日本語教師が増えることが期待されています。

一方で、国内における日本語学習者の数は右肩上がりで増加しているので、定年後のシニア層に対する日本語教師の需要は、今後も高まり続けるでしょう。

したがって、日本語教師という仕事に興味のある方は、まずシニア向けの求人を検索したり、資格取得に向けて情報収集をしたりしてみてはいかがでしょうか。

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