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日本語教師とは?日本語教師になるための方法を紹介!

更新日:2018/11/27

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日本語教師とは『日本語を母語としない方々へ日本語を教える教師』!

日本語教師とは、日本語を母語としない方々へ日本語を教える教師のことです。教える対象者は外国人はもちろんのこと、海外で生まれ育ったなどの理由から日本語がそこまで上手ではない日本人もいます。また、大人から子どもまでさまざまです。そのため、日本語教師は国籍や年齢、学ぶ目的、習得レベルなどさまざまな学習者が対象となっています。
ここでは、日本語教師の仕事内容や活躍の場、資格の有無、なるための方法などを紹介していきます。

仕事内容・活躍の場は?

主な仕事は『日本語の発音や文法、会話や読み書きを教える』こと!

日本語教師は国内外で主に外国人に対して、分かりやすく日本語の発音や文法、会話や読み書きを教えるのが主な仕事です。また、日本の文化や生活習慣、歴史、日本人のマナーなどを伝えることも重要なポイントです。
ビジネスマンや主婦、日本の文化に興味を持っている人、日本の大学に進学したい人など、学習者の目的やニーズ、現在のレベル、学習可能な期間もさまざま異なります。そのため、学習者に合わせた学習項目の計画を立てたり、どのように教えるかを決めていく難しさもあります。日本語教師の仕事は、学習者によって柔軟な対応が求められています。
ちなみに、教材は指定のものを使用する場合が多いですが、教師自身が考えて用意することもあるようです。

活躍の場は、日本国内だけではない!?

日本語教師の活躍の場は、国内の日本語学校やスクール、家庭教師などで教えている方だけではありません。海外の大学や日本語学校、発展途上国で活躍している方もいます。主な活躍の場についてまとめてみました。

日本国内・海外 活躍の場
日本国内 ・日本語学校
・企業内にてレッスン
・プライベートレッスン
・ボランティアでの日本語教室
海外 ・日本語学校
・小学校・中学校・高等学校・大学
・プライベートレッスン
・青年海外協力隊
・国際交流基金による派遣

日本国内であれば、留学生を対象とした大学や民間の語学学校、ビジネスマンやその家族を対象にした日本語教室などで教えるケースがあります。
一方海外では、民間の語学学校だけでなく、小・中・高校や大学の日本語学科、さらには個人で教えている方もいます。また、日本国政府が行う政府開発援助の一環として外務省所管の独立行政法人国際協力機構(JICA)が実施する海外ボランティア派遣制度である「青年海外協力隊」においても、日本語教師が活躍しています。

日本語教師になるには資格が必要?

資格は不要!日本語が話せる方であれば日本語教師になれる!

日本語教師には「教師」の呼び名が付きますが、教員免許のような資格があるわけではありません。また、日本語教師として認定するための国家資格も特にありません。日本語が話せる方であれば、どなたでも日本語教師を目指すことが可能です。ただし、日本語教師になるためには必要条件があります。

日本語教師になるための方法は?

主に3つの方法があります。

日本国内の日本語学校で日本語教師になるには、主に3つの方法があります。

・日本語教師養成講座(420時間)の修了 + 学位(大卒)
・日本語教育能力検定試験合格
・大学で日本語教育を履修、又は日本語教育養成課程修了

尚「420時間日本語教師養成講座ルート」は2017年より新たなルールが設けられ、日本国内の日本語学校(告示校※)で日本語教師になるには、文化庁に届出が受理された日本語教師養成講座を受講しなくてはいけなくなりました。
文化庁届出受理講座については『「文化庁届出受理講座」を詳しく解説〜420時間養成講座とどう違う?』でも詳しく紹介しています。

※告示校とは
日本国内にある、留学生を受け入れられることができる日本語学校のこと。 法務省では、留学生の受け入れ先として適切な教育機関であるかどうかの基準を規定していて、日本語教育機関(日本語学校)を告示しています。そのため、日本国内で留学生を受け入れる日本語学校は「告示校」と呼ばれます。

日本語教師になるための方法(3つ)について、それぞれ解説していきたいと思います。

日本語教師養成講座の修了 + 学位(大卒)の場合は?

文化庁届出受理された日本語教師養成講座を受講が必須!

日本語教師養成講座の修了 + 学位(大卒)の方法で日本語教師になるためには、まず文化庁届出受理された日本語教師養成講座を受ける必要があります。
大学卒業も条件となっているため、大学を卒業されている方にはおすすめのルートですね。

学習内容について

日本語教師養成講座では、大きく分けて『日本語教師として必要な教育・言語に関する知識』『教員として教えるための経験を積む』ことを学習していきます。
知識面では、基本的に日本や日本語に関する歴史、言語の構造や音声・発音など言語学に関する知識、日本語の構造や文法など日本語の知識、異文化コミュニケーションを学びます。
一方経験面では、教える経験を積み重ね、知識のアウトプット、生徒とのやり取りなどから「教える技術」を養います。
実際に学習する内容についてまとめてみました。

区分 内容
社会・文化・地域 世界と日本 歴史/文化/文明/社会/教育/哲学/国際関係など
異文化接触 国際協力/文化交流/留学生政策など
日本語教育の歴史と現状 日本語教育史/言語政策など
言語と社会 言語と社会の関係 ことばと文化/社会言語学など
言語使用と社会 言語変種/ジェンダー差・世代差/地域言語など
異文化コミュニケーションと社会 異文化受容・適応/言語・文化相対主義/自文化(自民族)中心主義/アイデンティティ/多文化主義
言語と心理 言語理解の過程 言語理解/談話理解/予測・推測能力
言語習得・発達 幼児言語/習得過程(第一言語・第二言語)/中間言語/言語喪失/バイリンガリズム
異文化理解と心理 異文化間心理学/社会的スキル/集団主義/教育心理
言語と教育 言語教育法・実習 実践的知識/実践的能力/自己点検能力/カリキュラム/コースデザイン/教室活動/教授法など
異文化教育・コミュニケーション教育 異文化間教育/多文化教育/国際・比較教育/国際理解教育
言語教育と情報 教材開発/教材選択/教育工学/システム工学/統計処理/メディア・リテラシー
言語 言語の構造一般 一般言語学/世界の諸言語/言語の類型/音声的類型など
日本語の構造 日本語の系統/日本語の構造/音韻体系/形態・語彙体系/文法体系
言語研究 理論言語学/応用言語学/情報学/社会言語学/心理言語学
コミュンヶ―ション能力 受容・理解能力/表出能力/言語運用能力/談話構成能力

※文化庁ホームページ『日本語教育のための教員養成について』を参照

日本語教育能力検定試験合格で目指す場合は?

毎年10月に実施される試験で合格しなければならない!

日本語教育能力検定試験は年に1度10月に実施されていて、試験に合格すれば日本語教師になることができます。受験資格は特にないので、誰でも受験できます。ただし、試験会場は日本国内なので海外での受験はできませんので、注意しましょう。
日本語教育能力検定試験の区分・出題される主要項目についてまとめてみました。

区分 主要項目(※は基礎項目)
社会・文化・地域 世界と日本 (1)諸外国・地域と日本
(2)日本の社会と文化
異文化接触 (1)異文化適応・調整
(2)人口の移動(移民・難民政策を含む。)
(3)児童生徒の文化間移動
日本語教育の歴史と現状 (1)日本語教育史
(2)日本語教育と国語教育
(3)言語政策
(4)日本語の教育哲学
(5)日本語及び日本語教育に関する試験
(6)日本語教育事情:世界の各地域,日本の各地域
日本語教員の資質・能力
言語と社会 言語と社会の関係 (1)社会文化能力
(2)言語接触・言語管理
(3)言語政策
(4)各国の教育制度・教育事情
(5)社会言語学・言語社会学
言語使用と社会 (1)言語変種
(2)待遇・敬意表現
(3)言語・非言語行動
(4)コミュニケーション学
異文化コミュニケーションと社会 (1)言語・文化相対主義
(2)二言語併用主義(バイリンガリズム(政策))
(3)多文化・多言語主義
(4)アイデンティティ(自己確認,帰属意識)
言語と心理 言語理解の過程 (1)予測・推測能力
(2)談話理解
(3)記憶・視点
(4)心理言語学・認知言語学
言語習得・発達 (1)習得過程(第一言語・第二言語)
(2)中間言語
(3)二言語併用主義(バイリンガリズム)
(4)ストラテジー(学習方略)
(5)学習者タイプ
異文化理解と心理 (1)社会的技能・技術(スキル)
(2)異文化受容・適応
(3)日本語教育・学習の情意的側面
(4)日本語教育と障害者教育
言語と教育 言語教育法・実習 (1)実践的知識・能力
(2)コースデザイン(教育課程編成),カリキュラム編成
(3)教授法
(4)評価法
(5)教育実技(実習)
(6)自己点検・授業分析能力
(7)誤用分析
(8)教材分析・開発
(9)教室・言語環境の設定
(10)目的・対象別日本語教育法
異文化教育・コミュニケーション教育 (1)異文化間教育・多文化教育
(2)国際・比較教育
(3)国際理解教育
(4)コミュニケーション教育
(5)異文化受容訓練
(6)言語間対照
(7)学習者の権利
言語教育と情報 (1)データ処理
(2)メディア/情報技術活用能力(リテラシー)
(3)学習支援・促進者(ファシリテータ)の養成
(4)教材開発・選択
(5)知的所有権問題
(6)教育工学
言語一般 言語の構造一般 (1)言語の類型
(2)世界の諸言語
(3)一般言語学・日本語学・対照言語学
(4)理論言語学・応用言語学
日本語の構造 (1)日本語の構造
(2)音声・音韻体系
(3)形態・語彙体系
(4)文法体系
(5)意味体系
(6)語用論的規範
(7)文字と表記
(8)日本語史
コミュンヶ―ション能力 (1)受容・理解能力
(2)言語運用能力
(3)社会文化能力
(4)対人関係能力
(5)異文化調整能力

※公益財団法人 日本国際教育支援協会『日本語教育能力検定試験の出題範囲等』を参照

日本語教育能力検定試験の概要や日程などについては『日本語教育能力検定試験とは?』でも紹介しています。参考にしてみてください。

日本語教育能力検定試験の合格率・難易度について

日本語教育能力検定試験の合格率は23%前後となっていますが、ここ1,2年は25%と上昇傾向にあります。日本語教育能力検定試験の合格基準は特に決められていません。そのため、何点以上獲れれば合格ということも言えないのが現状です。
ちなみに、日本国際教育支援協会が公表している2017年の試験結果によると、マークシート式と記述式各問題の最高点、最低点、平均点は分かります。受験される方は参考にしてみるのもよいでしょう。

▽平成29年度 実施試験データ

試験区分 最高点 最低点 平均点
マークシート式 総合 196点 52点 133.5点
試験T 93点 1点 61.7点
試験U 38点 6点 22.7点
試験V(マーク式) 73点 15点 49点
記述式を含む 総合 214点 133点 160.8点
試験U 90点 45点 66.5点
試験V(記述式) 20点 2点 12.3点

※公益財団法人 日本国際教育支援協会『平成29年度 日本語教育能力検定試験 結果の概要』を参照

大学で日本語教育を履修、又は日本語教育養成課程修了の場合は?

入学試験に合格する必要があります!

大学なので、当然ですが入学試験に合格しなければなりません。入学金や受験料はもちろん受験費用もかかってきますので『日本語教師養成講座の修了 + 学位(大卒)』『日本語教育能力検定試験合格』で日本語教師を目指すよりも費用は高くなります。また、卒業までは4年間通う必要があります。
日本語教育能力検定試験に合格するまで受け続けるよりは、確実に日本語教師としての条件を満たすことができます。高卒者の方でスムーズに日本語教師になりたい、という方には向いている方法といえるでしょう。

日本語教師の魅力・将来性は?

日本語教師は多様な働き方が可能である!

日本語教師は、授業のコマ毎にお給料が発生する非常勤と、学校に常勤して学校の運営にも関わる仕事もこなす専任があり、自身のライフステージや目標に合わせて多様な働き方が選べる仕事です。

非常勤で働く場合、多くのコマ数を抱えて収入を増やしたり、逆にコマ数をセーブして家事や子育てなどプライベートの時間を増やしたりなど、調整して働くことが可能です。

専任教師として働く場合は、授業だけでなく生徒の管理や人材の採用など学校運営に関わる業務も多くなります。また、専任教師を経て主任職など、より活躍の幅を広げていくこともできます。

年齢の制限なく働ける!

日本語教師の仕事は、働きたいと思ったときに年齢制限なく働けることもメリットではないでしょうか。現在育休中ですが、2児の母であり現場経験6年ある南野さんのコメントを紹介したいと思います。

南野さん

南野さん:
日本語教師の仕事は、女性が結婚したり出産しても、働きたいと思ったときに年齢の制限なく働ける仕事です。そしてその経験の重さや深さを授業で生かすことができるのがメリットだと思います。そして日本語を習いたい外国人は多国籍なので、日本語教師をしていると世界を旅しなくてもいろいろな国の文化や考え方に触れる機会が多くなります。

私自身日本語教師をしていて一番やりがいを感じる時は、やはり生徒の日本語能力があがったと実感する時です。

日本語学校のクラスでは初級を担当することが多かったのですが、最初日本語がほとんどゼロで入学してきた、国籍も様々な学生が、初歩の初歩から地道に日本語を習得していき、いつの間にか母語の違う学生同士が日本語を使って会話し、仲良くなっていくことに目頭が熱くなったこともあります。そしてその日本語を使ってアルバイトを始め、行動範囲がどんどん広がり、日本での生活を楽しんでいる様子などを聞くと我が子の成長を喜ぶような気持ちになりました。

今私は子育て中で休職している身ですが、時々日本語学校での楽しいエピソードなど思い出すこともあり、そんな時は早く日本語教師に復帰したい〜という衝動に駆られることもあります。幸い学校からは、いつでも復帰してきて!週一回でもいいし、短期の企業派遣やプライベートレッスンもあるので!と言われているので大変ありがたいです。

私にとって日本語教師は一生関わっていきたい職業で、夫の退職後に大好きなタイでロングステイをしながら日本語教師をするのが夢です。

日本語教師の求人ニーズも高まっている!

日本政府が掲げる「留学生30万人計画」のもと、近年留学生が増えています。それに伴い日本語学校も増加傾向にあり、日本語教師の求人ニーズも高まってきています。給料は地域によって異なりますが、非常勤の場合だと1コマおよそ1,200〜2,000円、専任教師の場合は1ヶ月20万円といったケースが多いようです。

日本語の給料事情について更に詳しく知りたい方は『日本語教師の「きつい」「薄給」イメージは過去のもの?現状を知る。』も参考にしてみてください。

日本語教師養成講座受講で日本語教師を目指す方へ

都道府県別に学校を紹介します。

日本語教師養成講座を開講している学校を一覧で紹介します。学校探しで困っている方は参考にしてみてください。尚、以下の学校はすべて文化庁受理されています。
学校選びで困った際には、通学可能な学校であればできる限り複数で比較検討されることをおすすめします。学習フォロー体制や就職サポートについては、要チェックですね。

学校名 学校所在地(都道府県・市区町村)
IAYインターナショナルアカデミー 北海道札幌市
ヒューマンアカデミー 北海道札幌市中央区北三条西
※各エリアに複数教室あり。
仙台ランケージスクール 宮城県仙台市
東京JLA外国語学校本校 東京都新宿区
※千葉県船橋市にも教室あり。
アークアカデミー 東京都新宿区
赤門会日本語学校 東京都荒川区
アルファ国際学院 東京都千代田区
※神奈川県横浜市、ロンドンなど海外にも教室あり。
インターカルト 東京都台東区
資格の大原 東京都千代田区西神田
KCP地球市民日本語学校 東京都新宿区
新宿日本語学校 東京都新宿区
千駄ヶ谷日本語教育研究所 東京都新宿区
※神奈川県横浜市にも教室あり。
東京中央日本語学院 東京都新宿区
JCLI日本語学校 東京都北区
中央出版株式会社
日本東京国際学院
東京都新宿区
アカデミー・オブ・ランゲージ・アーツ 東京都新宿区
東洋言語学院 東京都江戸川区西葛西
拓殖大学日本語教育研究所 東京都文京区小日向
※東京都八王子市にも校舎あり。
SMI言語教育学院 千葉県船橋市
明生情報ビジネス専門学校 千葉県松戸市
ECC日本語学院 愛知県名古屋市中区金山
※東京都新宿区、兵庫県神戸市中央区にも教室あり。
名古屋YWCA 愛知県名古屋市中区新栄町
YAMASA言語文化学院 愛知県岡崎市羽根東町
国際ことば学院外国語専門学校 静岡県静岡市駿河区
浜松日本語学院 静岡県浜松市中区
ホツマインターナショナルスクール 岐阜県岐阜市
※東京都新宿区、大阪府富田林市にも教室あり。
KEC日本語学院 大阪府大阪市北区曽根崎新地
※大阪市中央区、枚方市、京都市、神戸市、東京都新宿区にも教室あり。
大阪YWCA専門学校 大阪府大阪市北区神山町
国際生涯学習研究財団
(J国際学院)
大阪府大阪市西区立売堀
清風情報工科学院 大阪府大阪市阿倍野区丸山通
京都民際日本語学校 京都府京都市右京区
アジア国際交流奨学財団 兵庫県尼崎市
福岡日本語学校 福岡県福岡市南区清水
※いろは日本語学校は、福岡市博多区が拠点。
FUKUOKAふぁん 福岡県福岡市博多区
ニューヨークアカデミー 福岡県福岡市南区
ワシントン外語学院 熊本県熊本市
国際言語文化センター 沖縄県那覇市
JSLインターナショナルカレッジ 沖縄県浦添市
※東京都台東区にも教室あり。

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