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日本語教師を目指そう!経験者だから言えるほんとの魅力とは?

更新日:2017/04/14

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南野さんイメージ

「日本語教師に興味がある」、「日本語教師になりたい」、そう思っている人たちの中には、「何の準備からはじめればいいのかわからない」、「未経験でも日本語教師を目指せるのだろうか」、といった不安を抱える方も少なくないでしょう。このサイトでは日本語教師初心者の方に必要な情報を提供します。
実際に日本語教師として働いている人から直接お話を聞き、不安材料である初心者から始める方法や、日本語教師の魅力など、まずは「日本語教師とはなんなのか」についてお伝えします。

日本語教師になるということは、実際にはどういうことなのでしょうか。実際に日本語教師として6年の経験がある南野さんに聞いてみました!

南野さん

南野さん 2児の母。現在育休中ですが、6年の現場経験があります。
経験者の立場から丁寧に解説します!

日本語教師のお仕事

日本語教師の仕事といって思い浮かべるのはどんなことでしょう。「日本語を学びたいという外国の人に日本語の文法や作法などを教える仕事」ということは簡単にイメージできるでしょう。

国内の日本語学校に通う学生は、日本語という言語のみならず、日本の文化・慣習にも不慣れなケースが多いです。日本語教師は、教師として日本語の読み書きや会話といった「言語」を教えるだけではなく、日本で暮らすために必要な知識、ルールなど日本の「文化」を教えることも重要な仕事です。日本語教師として働く場合、日本語という言語に対する知識と、文化や歴史に対する知識など、広い見識も必要になるでしょう。

また、一口に「日本語の授業」といっても、その裏では教案や資料の作成、テストの作成や採点、宿題の添削など、携わる作業は多岐に渡ります。その他、学校の行事なども含めると実に多くの仕事内容があります。

南野さん

南野さん:
日本語教師とは、母語が日本語ではない人に、外国語としての日本語を教える仕事です。クラスで実際に教える以外にも、自宅で教案を作るなども仕事内容に含まれます。わたしの勤めていたところでは、生徒との距離も近く、生徒の進学や就職の相談にも乗っていました。日本語教師になるということは単純に日本語を教えるだけではないのだな、と感じた瞬間です。

私が教えていた日本語学校では、初級のクラスを担当することが多かったので、日本へきてすぐの学生達に学校のルールなどを教えるところからはじめていました。とはいえ、学生はまだ日本語がほとんどわかりませんから、燃えるゴミと燃えないゴミの捨て方の説明をジェスチャーで行ったり、写真を見せてこれは○、これは×などというような説明からしていました。

また授業以外ではお正月の餅つき大会や、節分の豆まき、七夕祭りで生徒に浴衣を着せて記念撮影、秋のスポーツ大会、アミューズメントパークへの修学旅行、クリスマスパーティーなど行事も多く、それらの行事は担任主導のもと行われていましたので、それらの計画を練ったり準備することも仕事の一つでした。スポーツ大会で採点を任されてルールを覚えたり、浴衣の着付けで帯の結び方がわからず、密かに自宅で本を見ながら練習を重ねたことも今では良い思い出です。

教える場は、国内外の日本語学校、専門学校や大学などの教育機関です。また、日本語を教える形式も、学校のクラスで十数人を一度に見るようなものから数人を対象を対象としたプライベートレッスンなど、教える場所や人数も様々です。

私自身はタイで1か月の経験と国内の日本語学校での経験が約6年です。日本の日本語学校は1クラスが20人前後で、入学時にテストをしてクラスを決めますので、クラスによって国籍に偏りが出ることもありました。中国人ばかりのクラスもあるし、ほぼ全員が国籍が違うということもあるので、同じ授業でのそのクラスの雰囲気に合わせた展開の仕方を工夫することもありました。

また、勤めていた日本語学校から企業で働く外国人のための日本語研修へ派遣されることもありました。企業派遣が日本語学校と違うのは、いかに短時間で会社で困らないくらいの日本語を習得させるかということで、会話中心に授業を展開していました。

タイの中高は1クラス40人もの生徒がいて、中学生などはまだまだ子供なので、日本語を習得させるというより、いかに楽しい授業にして興味をもたせられるかということが重視されていました。ゲームや折り紙、書道などを通して日本語を教えるような感じで自分自身も教えていてとても楽しかったのを覚えています。

未経験でも日本語教師を目指せる?

もちろん、日本語教師の経験がなくても日本語教師になることはできます!ただし、実際に日本語教師の求人を見てみると、経験者枠での募集が多いことに気が付くかと思います。
就職活動において、日本語教師は経験者に有利な市場でしょう。しかし、だからと言って未経験者の入り込む余地がないかと言われれば、そうとも限りません。ここ数年、日本語学習者の数は増えているので、日本語教師の需要も増えていると言えます。

未経験から日本語学校に採用された場合、はじめは担当する授業のコマ数を少なめにするのが一般的なので、収入としては希望通りとは言えないかもしれませんが、まずは経験を積み、コマ数を増やしていくような働き方が理想的です。それでも未経験からの就業で、みっちり授業が組み込まれているような働き方を選択する場合は、それなりの覚悟が必要と言えそうです。

未経験から日本語教師を始める方法については、別ページにて詳しくご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

日本語教師になるための資格

日本語教師になるために定められた国家資格はありません。したがって、無資格でも「日本語教師」を名乗れるでしょう。しかし、日本語教師とは、日本語話者ではない人々に文の構造や単語の意味などを説明できないといけませんので、特別なトレーニングや知識が必要です。

詳しい説明は別ページでご紹介しますが、日本語学校などの日本語教育機関で日本語教師として働くには、主に以下の3つの条件のうちいずれかを満たす必要があるとされています。
・大学で日本語教育を専攻し修了・卒業した者
日本語教育能力検定試験に合格した者
420時間以上日本語教育に関する研修を修了した者

これらは日本語教師としての国家資格ではないですが、「日本語を教える能力がある」と証明できるものですので、日本語教師として働く上で、これらを修了していることは必須と言えるでしょう。
また、大学では日本語に関する専門的な知識を得ることができますが、養成講座ではより実践的に「どのように教えるか」「教案の作り方」なども学べるので、実際に働き始めてから役立つ知識が多いようです。

南野さん

南野さん:
わたし自身は、中学校の国語教師の資格を持っていて、もともと日本語が好きでした。しかし、日本語教師をしている友人の影響で、日本語を母国語として話す人たちに国語として教えるより、日本語話者でない人たちに日本と日本語の魅力を伝えることに興味がわきました。

友人に聞き、日本語教師になるためには国家資格などは必要ないことを知りましたが、自分でも調べるうちに、日本語教師養成講座を修了していること、日本語教育能力検定に合格していることなどが主な条件になっていることを知りました。そんな時に自宅から通学できるところに新しく日本語教師養成講座が開講されることになったことを知り、説明を聞きに行きました。説明を聞いて、独学で日本語教育能力検定試験に向けて勉強するより、カリキュラムに沿ってまんべんなく、効率良く学べる講座の方が自分に合っていると思い入学を決めました。

講座では日本語史、音声学、教授法、教材研究を勉強しました。
日本語教師になって私が一番役に立ったのは、教授法で学んだ教案の作り方や教育実習で経験した授業の実践でした。採用されたらすぐに教壇に立たなければならなかったので講座で学んだことは即実践することができました。
もう一つ、特に役に立ったのが音声学でした。私は地方の出身で、養成講座も地元で受講しましたが、東京の日本語学校へ就職したこともあり、早急にアクセントを治す必要がありました。そんな時に音声学で学んだアクセントが役に立ちましたし、実際の授業で生徒が話す日本語を指導するときにも活かせたと思います。

30、40代から目指す日本語教師

日本語教師を初心者から始めた場合、最初のころは教案づくりに追われ、1コマの準備に1日を費やすことも珍しくないです。このような状況でフルタイムでこなすことは難しいので、日本語教師を目指しながら一人で暮らしていくのは過酷かもしれません。かえって、子育てがひと段落して社会復帰を望むようなママの方や、家庭との両立をしながら働きたい主婦の方などに適していると言えるでしょう。

また、教師という立場柄、人生経験が生徒の信頼につながるなどということもあるので、いろいろな経験を積んできた30〜40代の方々に適した職種とも言えます。

南野さん

南野さん:
基本的に年齢制限はありませんが、実際に活躍している日本語教師は30、40代が多いです。日本語教師という職業は日本語を教えるだけではなく、日本社会そのものを伝えるという仕事でもあります。新卒よりもむしろ社会経験の豊富な年代の方が重宝がられる業界でもあります。

私が日本語教師になったのは20代前半でしたから学生と年齢がそれほど変わらないという状況でした。学生が多いので、一番身近な日本人である日本語教師には、姉や母のような存在や役割が求められていると感じることがよくありました。その頃、早く年齢を重ねたい、経験を増やしたいと切に思っていたことを覚えています。そして結婚して主婦になり、育児に専念した後に復帰した時、その経験が日本語教師として生かされることが多いと実感しました。

私が勤務していた日本語学校では30代、特に40代の方が多い印象でした。そして50代〜80代の方まで活躍されていました。日本語教師養成講座に通ったり、日本語教育検定試験の勉強をしていた時期は前職を辞めたり、休職中だったという方や、子育て中で子育てが一段落してから就職したというお話しもよく聞いていました。実際今私自身が子育て期真っ只中にいるわけですが、子育ては大変とはいえ、工夫すれば時間の管理もしやすく、目標に向かって準備をするには良い時期だと実感しています。

経験者だからこそ言える、日本語教師という仕事の魅力

日本語教師の魅力を、日本語教師歴6年の南野さんに紹介していただきます!

南野さん

南野さん:
日本語教師の仕事は、女性が結婚したり出産しても、働きたいと思ったときに年齢の制限なく働ける仕事です。そしてその経験の重さや深さを授業で生かすことができるのがメリットだと思います。そして日本語を習いたい外国人は多国籍なので、日本語教師をしていると世界を旅しなくてもいろいろな国の文化や考え方に触れる機会が多くなります。

私自身日本語教師をしていて一番やりがいを感じる時は、やはり生徒の日本語能力があがったと実感する時です。

日本語学校のクラスでは初級を担当することが多かったのですが、最初日本語がほとんどゼロで入学してきた、国籍も様々な学生が、初歩の初歩から地道に日本語を習得していき、いつの間にか母語の違う学生同士が日本語を使って会話し、仲良くなっていくことに目頭が熱くなったこともあります。そしてその日本語を使ってアルバイトを始め、行動範囲がどんどん広がり、日本での生活を楽しんでいる様子などを聞くと我が子の成長を喜ぶような気持ちになりました。

今私は子育て中で休職している身ですが、時々日本語学校での楽しいエピソードなど思い出すこともあり、そんな時は早く日本語教師に復帰したい〜という衝動に駆られることもあります。幸い学校からは、いつでも復帰してきて!週一回でもいいし、短期の企業派遣やプライベートレッスンもあるので!と言われているので大変ありがたいです。

私にとって日本語教師は一生関わっていきたい職業で、夫の退職後に大好きなタイでロングステイをしながら日本語教師をするのが夢です。

まとめ 日本語教師は、未経験から始められる職業ですが、専門的な知識も必要になります。人に何かを教えるという仕事は、人の役に立ち、やりがいを感じられる職業ではないでしょうか。

学習者は様々な年齢、国籍なので、日本語教師という職業を通して多様な文化や価値観に触れられるのは大きな魅力です。また、日本国外で活躍したいという方にも、海外で通用する職業の一つとして日本語教師はおすすめです。

また、ライフワークとして日本語教師を選択する場合、特に女性の場合は、結婚や出産を経ても職場復帰や別の学校で再就職など、人生を通して活躍することができます。
教師という仕事柄、年齢を重ねても体力的に継続しやすい仕事とも言えますし、人生経験を役立てることもできます。
日本語教師は、まさに「手に職」、一生役に立つ技術になります。

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